森美術館、新・北斎展、こなな

2月27日(水)

今日はもともとバイトの説明会みたいなのに15時に行くつもりだったんだが、その前にその会社について調べたらまあまあブラックな派遣会社疑惑が浮上したので申し込みをキャンセルして行くの辞めた笑

1日曇ってて、そういう日は動く気になれんのですよ。将棋やって、録画してた過去のセブンルール観てたんですが、一瞬晴れ間が出たから今しかないと思って、外出したわけです。高橋一生がつい最近テレビで青山出身でそこら辺を歩いてて、根津美術館は今もプライベートでたまに行くと言っていたことをふと思い出して、行ったものの休館日という。

高橋一生割と演技が上手いから好きなんですよね。元はといえばNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」に小野但馬守政次役で出ていて名前を知り、少し前にやっていたドラマ「カルテット」を観たらここにも出ていたんですね。カルテットは満島ひかり筆頭にみんな演技上手かったしストーリーも面白かったから今でもお気に入りのドラマですが。

話は戻って休館日の根津美術館の近くを探して森美術館の「新・北斎展」に行ってきました。六本木ヒルズでかいわ。森さんちょっと財産分けてくれないかな笑

ほとんど島根県立美術館にある永田生慈さんの永田コレクションから持ってきてたみたいで、じゃあ島根に行ったときに常設展見ればもっと安いんじゃないかとも思う訳だけど、まあまとまって観られる機会はなかなかないから。

今までの北斎のイメージよりも写実的な絵を描く一面もあったんだなと感心した。デフォルメする部分の選択と度合いによって絵は印象を変えるんでしょうね。印象派キュビズム画家も写実的に描けない訳ではなくてそういう画風では描かないことを選択している訳だから。北斎のデフォルメで一番印象に残ったのは「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」の滝が落ちる前の水の流れ。書院造の丸窓みたいな崖の間に水の漂いが天女の羽衣みたいに唸っている様子は一度見たら忘れられない気がする。このポストカード買っちゃった。(美術館行くと印象的だったものはポストカード買うこともある)あと写実的だと思ったのは生物の描き方。「鯉亀図」とか、説明にも「金属のような」って評していたけど本当にスケッチのような緻密さと陰影があって、でもその中に鱗をあえて平面的に幾何学的(鯉なら菱形、亀なら六角形の連続)にすることでアートとして成立させているんですね。

六本木ヒルズからの夜景綺麗だったな。小説にこういう風景よく出てくるわと思いつつ、隣のレストランのコースは1万円って思ったより高くない印象を受けて帰ってきた。

駅で降りて夕飯作るの面倒だからどこか食べようと思って探してたら、そんなに美味しくはないラーメン屋がまあまあ空いていたから(大体ここのラーメン屋はこの街全体の食事処の席の空き具合を反映している)、「こなな」という最近できた少しおしゃれめのパスタ屋に入った。2階だから様子が見えなくて客は入りにくいのか、席は半分空いていた。料理は一品一品凝っていて、もっと若い人がインスタ映えを求めて入ってもおかしくはないなーと。パスタと言っても箸で食べるという変わったスタイルだけど、スープパスタみたい粘性の低いソースだったから日本人にはラーメンとのハイブリッドとして受け入れられるだろうと思った。現に僕はラーメンと思って食べたらパスタで、コーラと思ってコーヒーを飲んだ時のような味と想像との齟齬に、終始違和感を感じてしまっていた。味付けは悪くはないし、そのまま1人前を食べたら飽きるであろう豆乳のパスタの打開案としての口直しの三つ葉と柚子もとっても良かったのだけれど。ちなみに僕が頼んだのはそのパスタに+400円で飲み物、野菜、甘味が付くというもので、飲み物単品だと500円っていうのが異常だという一般的な解釈を後押しするような価格設定だった。野菜は小松菜とミニトマトにめんつゆのピュレが載ったものにした。個人的には中学の頃弁当に持っていっていたうどんを思い出して、店で出すものなのかとも思ったけど夏に食べるイメージのものを冬に食べた違和感からかもしれない。甘味は四色団子。つぶあん、栗金団、豆打、ミルクあんというもので、団子自体は冷凍かなっていう印象だったけど創作性は良かった。ミルクあんだけよくわからなくて店員さんに聞いたら丁寧に答えてくれた。飲み物はさらり茶。緑茶と書いてあったけど風味からして生姜を少し入れていると思う。これは美味しかった。全体的に創作性に味がもう少し追いつけばより良いけどなあっていう印象でした笑 店員さんは丁寧な方で良かったです。

これから「マツコと有吉のかりそめ天国」を観てくだらないことに大いに笑い、幸せな気持ちで寝ます笑